やさしいのは分かったから!

春の雨が降る夜、今回も行って来れました。


又吉直樹主催
『実験の夜 Vol.15』




又吉さん、いつものようにふわっと登場。
春は一年の中で一番辛い季節だと言います。
「出逢いとかしんどいですよね。ここに来てるということは皆さんも…」
とお客さんも巻き込んだところで、今回一緒にやってくれるゲストの登場です。
しずる村上さんとパンサー向井さん。


しかし、お客さんが相変わらず静かに又吉さんたちの話を聞いているため
少し心配になる三人。シンポジュウムみたいだと。
しかし、お客さんのキャーがないのは又吉さんも悪いがお客さんも悪いと。
「これはいつも言ってるんです。」と村上さん。


そこで、もう一回出直してみようということに。
村上さん「やってみましょう!」と言ったつもりが「やってみまひょう!」
一番ちゃんとしてなきゃダメなのに、ひょうと言っちゃうムードメーカーの村上さん。


オープニングの音楽が再び流れ、右こぶしを上げて走ってきた又吉さんに
物凄い歓声と拍手、「まったん〜」という黄色い声があがる。
それを全身で受け止めている又吉さん。両手を広げて目をつむっています。
暫しの間、噛みしめるように浴び続けます。


この歓声を聞いて出てきた村上さんと向井さん。
「みんなできるんですよ!」と。
又吉さんも「なかなかの潜在能力お持ちですね。」
しかし、全身で受け止める又吉さんが村上さんからしたら
もはやキリストにしか見えなかった。


又吉さんもどうしてあんなオープニングになってしまうかというと
人見知りが出ちゃうそう。「言ったらみなさん知らん人ですから」
それには、理由があるそうで、
以前フットサルのイベントでラスト1分で又吉さんがゴールを決めたとき、
あまりの嬉しさにガッツポーズしてジャンプしたら
お客さんにひかれてしまい、傷ついてしまうというトラウマががあるようです。


そんな春をみんなで乗り越えていこうと
又吉さん今回もいろいろと用意してきたそうです。


●向井が危ないっ
今いいとものレギュラーも決まり又吉さんがテレビをつけると向井さんが出ている。
又吉さんも心配になって番組をみていると向井さんは
「男前ですねぇ」と言われた切り返しにどうやら困っているように見える。
そこでその切り替えしを勉強しようと。
この展開に「シンポジュウムです、もう」と開き直り。
そして自分で話題を振っておいて、
又吉さんはしょっぱなから「どうですかねぇ?」といきなり意見を聞きはじめる。


でも、又吉さんのライブで自分のことを心配してくれる又吉さんに
向井さんは申し訳なくなってしまう。
先日も何の脈絡もなく突然メールが来たそうで。
「ストレスにはカレーがきくそうです。たくさん食べ。」
きっとテレビか何か見て心配してくれたんですよねと。
ほんとに優しいと「やさしいのは分かったから!」と向井さんが言ってました。


村上さんから見ると、向井さんは村上さんの歩いてきた道を歩いている。
村上さんもキャーと言われていたころは、男前3位だった。
今は組織票を集めに集めて7位。
でも、自分も男前と言われて「まぁ」みたいな感じで失敗した。
やるなら、綾部さんくらい行かないとダメ。
綾部さんは男前以外に変態・天狗というものがあるため
男前がそこまで前に出てこない。
しかもナチュラルに変態や天狗が出てきていると分析する又吉さん。


なので、男前を忘れるくらいのキャラクターがあればいいということに。
村上さんも青春コントで売れたとき、いつも振り返ってから一言言ったりしていた。
そうすることで男前が青春で薄れてくるから楽だったそう。


スタッフさんも向井さんに「男前とかどうですかねぇ」と聞くとき
ノンスタの井上さんみたいな扱いを希望してくるそうですが
向井さんはそれができる人じゃない。
又吉さんからしてみれば『人間失格』の主人公そのもののような人。


そんな中「又吉さんも男前ですよ。」と村上さんに言われ
もっとどうしていいかわからない人が出した言葉は「ひゃ。(違うかもしれません…)」


しかし、先ほどから村上さんは向井さんと自分は同等だという雰囲気で話していたが
又吉さんから見ると、二人の男前に差があるという。
「もちろん向井が下ですよね?」と聞く村上さんに対して
「いや、向井が上。」と言い放つ又吉さん。
「よく見たらここ(口のあたり)出てる。」と言っていじりだし
最終的には村上さんは男前ではないという又吉さんの結論が。


又吉さんから見ても男前の向井さん。
果たして向井さんは危ない状況を脱することができたのでしょうか。
それは舞台を観た方だけのお楽しみということで割愛します。


●○○を○○
ゲストに可愛い方をお迎え。
こちらもある理由から、口外しないでほしいとのことだったので省略します。


●セコンド大喜利
このライブでもいろいろ一人で大喜利やってきましたが
今回は向井さんが仕切り、又吉さんが答えを考え
村上さんがボクシングなどでみるセコンドについて
又吉さんをフォローするというセコンド大喜利


そこで村上さんは着ていたジャケットを脱いで、タオルのように肩に巻く。
そのタオル風ジャケットで又吉さんの汗をおさえてみる。
セコンドということは村上さんの指示で又吉さんが動くという状況に村上さんも喜ぶ。
そんな気合の入った中、大喜利スタート。


○「お年寄りが顔を真っ赤にする言葉」
自分の中のロマンティックだしてみよう!
フランス語でいってみよう!
とセコンド村上も好調の出だしに、又吉さんも好調で応える。


○「泥棒に一言つけて可愛くしてください。」
「自分の中のダークさだしてこう!」というも
可愛くしてくださいなのにダーク??と混乱する又吉さん。
村上さんはセコンドに一生懸命でお題を最後まで読んでいなかったが
何とかダークと可愛さを混ぜ合わせた泥棒が誕生しました。


○「旭山動物園のお客さんが激減。何があった?」
しかしここへ来てセコンド村上「旭山動物園!」とお題を連呼し始める。
最終的には「4文字でいってみよう!」と文字数を指定。
しかし、それが功を奏し「へいかん」で綺麗に終了。


初めての体験だったが、又吉さんものすごく楽しかったよう。
自分では思いつかない答えが出てくると喜んでいました。


と、楽しく話していると黒い長い棒を持って棒投げのごとくボケながら
ロシアンモンキー中須さん乱入。
又吉さん登場では聞こえなかった「きゃー」
という歓声に迎えられ「ここはホームです。」と。
しかし『太宰ナイト』の告知を又吉さんがしていた時
「11時以降の公演のため高校生は入れません。」という又吉さんの言葉に
「じゃ皆さんダメですね。」とお客さんを見て颯爽とボケるも
ここは受け入れないお客さん。一気にアウェー。


それにも負けず「今週の日曜に単独があるんでチケット手売りします。
みなさん後ろから出られると思うんでチケット買わないと出しません。」
と楽しそうに告知していました。
そのロシアンモンキーの単独ライブ
『ルミネモンキー』は4/28日(日)19時よりルミネにて。


次回の実験の夜は5月22日(水)とのこと。
翌月の6月19日は恒例の『太宰ナイト』を今年も無限大で開催するそうです。
チケットは27日(土)発売です。


春は辛いと思いますが…とまたしても絞められずにいると
村上さんたちにやっぱりしめられないんですねと言われながら終了。




今日はすーなか出るかな…児玉さんも見たいやも…
ともはやゲストに胸躍らせて無限大にむかうという
本末転倒なダメ人間ぶりを今宵も如何なく発揮。
すーなかが登場した瞬間、心の中でガッツポーズ。
中須さんに関していえば、わたしの中の感覚が狂ってしまうほどのパワーがあり
いつ見ても面白いなぁ。ほんとあの笑顔を見ているとこっちも楽しくなります。
だから、あの笑顔から繰り出された言葉に大いに笑ってしまうのでしょうか…
かといって、勿論主催者にも今回のゲストに不満があるわけでもなんでもありません。
主催者がいてこそです。
歓声をあびる又吉さんがわたしもキリストにしか見えなかったので
村上さんのナイスつっこみに感激。
いつも冷静に舞台上と客席を感じて言葉を発する村上さん。
お客さんの愛を大いにガソリンにして前に進む今の村上さんは、強いなと思いました。
ほんとテレビであの笑顔を良く見るようになった向井さん。
テレビをつけたら中居くんたちを相手に仕切っていました。
わたしもテレビで見るたびに「出待ち№1」だと称えられている姿をよく見ます。
例え入りはそこからでも、まだそれはほんの…一部であって
わたしも向井さんが「人間失格の葉蔵?」とびっくりしました。
今回大きな武器を手に入れてどうか「男前」にも負けず、
より羽ばたいていく姿が見れるのかなぁと思うと楽しみです。


又吉さんもとても楽しそうでした。声も大きい。
このライブではいろんな大喜利を見てきましたが、まだこんな形があるのか!と。
一人でやるものというイメージが強い大喜利
協力して答えを出す形になるというのは見ていても面白かったです。
最終的にはセコンドのほうが齷齪するという構図もまた、よし。なんて。


又吉さんのライブに出てくる後輩の皆さんは決してすべてを褒め称えるわけではなく、
きちんと意見を発してつっこんでいける人たちばかりで、
だからこそ、よくこのライブで「意見を聞きたい」と
新たな考えを発表してくれるのかなと思いました。信頼しあってるんだなぁ。
その場にいれるということは、有難いばかりだと改めて思いました。
楽しそうな姿を見れるのは、とても幸せです。
お客さんでいたいな…と思ってしまいました。


ここのところいっつも前の席が空いていたり、横が空いていたりしていて、
それが小心者としては無性に不安になるので、
この日は周りを暖かい皆さんに囲まれて観れたのでそれもすごく有難かったです。


今回は口外できないことが多くありましたが
必ずやどこかで目にする機会があると思いますので…
その日をのんびり楽しみに待ちたいと思います。
そして、もし時間が合えば…テレビでは味わえないほやほやの種に水をあげるところを
ぜひ劇場で味わってほしいと思います。


又吉さん中須さん村上さん向井さん。
今回も楽しく笑える時間をありがとうございます。


読んでくださった方もありがとうございます。
ゆるくてすみません。リハビリに励みます。
他に素敵に書かれてる方いらっしゃいますのでそちらご覧になってくださいませ。