感謝を込めて。

今年の実験は、とてつもないです。


又吉直樹主催
『実験の夜 Vol.25』


●コント「奇跡」又吉・後輩の芸人のみなさん
居酒屋に入ったら、長いテーブルの真ん中だけ空いており、そこに座ることに。
周りが「又吉だ!」と気づき始めた様子が…
「最後の晩餐」


☆OPV
白黒の街並みと又吉さん。
田中象雨さん(?)の字で「又吉直樹」「実験の夜」


ふわ〜っと又吉さん登場し、開演時間が押したことをお詫びしながらスタート。
お客さんに話しかけるも反応がない客席に思わず
「僕のライブに来てくれてるのに、たまに無視しますよね。」
○かわいい言葉を怖くしてみた。
・お星さま→つのだお星さまひろ
というような感じで結構な数がありました。


●コント「にんげん」又吉・グランジ五明・サヨナラダンス中村・後輩の芸人の皆さん
まんが日本昔ばなし』でお馴染み「にんげんっていいな」が聞こえてくるも
「な」の音がおかしい。
楽譜を見てみると、そこの音符が誰かに奪われてしまったらしく、
それを取り戻すために闘いを挑む又吉さん。
その音符は、ある組織のボス(五明)が大事そうに首にぶら下げていた。
何とか奪おうとするも取り戻せずにいると、
トーン記号がついたステッキを持った青年(中村)が現れる。
そのステッキからは電流が発せられ、触れられた者はぞくぞくと倒れていき、
ボスもそれには敵わなかった。
「な」の音を取り戻すことに成功し、無事にを楽譜にはめる。
元にもどった「にんげんっていいな」に耳を澄ましていると、
ステッキが又吉さんにも当たってしまい、味方なのに負傷。


○「そうだ!京都へ行こう」みたいな言葉を考えてみた。
悪気はないので…とのことです。
・8度目の京都より○○
・沖縄を除けば、一番南国○○
・ネバー岐阜アップ
・2文字!滋賀!
・京都にいく奈良ば〜
・ぽんジュースと大木凡人を生んだ愛媛。
などなど


●コント「手紙」又吉・平成ノブシコブシ吉村・しずる村上
手紙が書きあがった又吉さんは「よし」と読み上げ始める。
誰かに向けての感謝の手紙のようで、
読み進めるとそれは「ぐりとぐら」への手紙だった。
すると、そこへ現実にぐり(村上)とぐら(吉村)が目の前に現れ、
又吉さんを楽しい世界へと連れていってくれる。
ぐらとジェスチャーゲームをして遊ぶ又吉さん。
このくらいじゃまだまだと、三人で手を繋ぎ仲良く歩き出す……



しかし、ふと戻ってしまった現実では、その手が握っていいたのは、ゴミ袋だった。
その前を引っ越しの業者の二人組が通り過ぎる。
青と赤を身にまとった二人に、又吉さんは今度こそ「本当にぐりとぐらだ!」と思い込むも、
「気持ち悪い!」と二人に否定され、がっかりしてその場を去っていく。
すると、その直後…
道の先に大きな卵を見つけて「カステラが作れる!」と喜ぶ二人の姿があった。


ぐりとぐらとぼく(この手紙の元になったであろう手紙が読めます)
http://www.fukuinkan.co.jp/gurigura50/fan.html


○オカン
今回のライブは「感謝」がテーマとのこと。
オカンをかっこよくしてみる。
・音速オカン
ジョージ・クルーニー<オカン
・ 民衆。オカン!オカン!
 オカン!オカン!オカン!
 オカン!オカン!オカン!
・王冠
などなどでラストは
・なんだかんだ言って俺を育ててくれたオカン


●コント「リレー」又吉・ジュージーズ児玉
リレーのバトンの受け渡しの練習をする二人。
しかし、どうも身が入っていない様子の児玉くん。
理由を聞くと、又吉さんの別れた彼女と今付き合っているのを打ち明けられずに悩んでいた。
それを聞いた又吉くんは、自分が別れた後だか
ら、全然気にしてない!と話し児玉くんも一安心。
やっと練習に身を入れだすと「バトンだけじゃなく彼女もリレーして」
なんてことを言い出す児玉くんに徐々にイライラし始め、当たり散らす又吉くん。
受け渡すはずのバトンでどつきまわす。
自分の行動に反省していると聞こえてきたのは「エマニエル夫人のテーマ」
又吉くんはそこで流れるBGMがおかしいことに気づき始め、
BGMに文句を言い始めるが、いつも助けられていたことに気づき、BGMに感謝する。
そこで、BGMの好きな音を流してもらい、その音で大喜利を始める。
BGM「ピッピッピー…」
又吉「お笑いブームー!」


又吉「どうや!」
児玉「爆笑です!」
その光景を見たBGMも又吉さんに感謝し、シュチュエーションにぴったりと思われる
「にんげんっていいな」を流し始め、
又吉さんと児玉さんも夕日を浴びながらひたっていると、
やっぱり「な」の音がおかしい。
またもや「な」の音の奪取に向かう又吉さん。
その姿を見た児玉さんは
「しぇわのやけるしぇんぱい!(世話のやける先輩)」
暗転。



舞台にゲストの皆さん勢ぞろい。
最後、噛み倒した児玉さんは、みんなにつっこまれる。
暗転のスピードが思ったより早く、焦ってしまったらしい。
エンディングもコントで使用したステッキを持参してやってきた中村さん。
又吉さんによれば、ステッキは私物で服は私服だとか、そうじゃないとか。
そして、実験初登場となる吉村さん。
思わず「綾部とやれよ!」と又吉さんにツッこみ、テンションも高い様子。
先日の稽古の際は、本番でアドリブを入れると息巻いていたが、
いざ本番になると、全く入れてこなかったようで。
そのことを裏で見ていたパンサー向井さんとチョコプラ松尾さんにイジられたのが
余程気になったらしく、エンディングで巻き返そうと気合が入りまくっているも、
時間がないので、今、五明さんが大変だと告知へ。

グランジBEST NETA LIVE』
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中間発表。現在まで8721枚(3/28付)。
1万枚達成まであと1279枚…5/12まで毎日30枚以上売れないと達成出来ません…
皆様のおかげであと少しのところまで来ていますが、
達成までまだまだ険しい道のりです。
どうか引き続きグランジへの応援をお願いします!
☆結果:5月12日までの売上、10966枚。解雇なし!

DVDの告知をして締めようとするも、吉村さん又吉さんの締め方に納得がいかず、
「このままトークしよう!」と床に寝転がって駄々をこねだす。
そこへ、向井さんが登場し「あんたはそんなもんだよ!」
と捨て台詞だけを吐いて去った向井さんを吉村さんが追いかけ、
その流れのまま「ありがとうございました〜!」と終演になりました。
次回は4/24(木)21:45開演です。





言い過ぎかもしれませんが、今回のライブを観ていて、なんというか…
感極まってしまったというか、観終って興奮が収まりませんでした。
いいもの見た!という嬉しさが込み上げてきたと言いますか…
今回は特にそれを強く感じました。
始まりが、久しぶりにお客さんのご機嫌を伺わないというスタイルだったので、
これは雲行きが違うぞ…と思っていたところに、まさかのOPV。
25回目で初めてのOPVです。
しかも、題字はたぶん田中象雨さん*1で、ものすんごいかっこいいものを見せられてしまい、
期待を高まらせておいて、一時間みっちりコントとフリップネタのサンドイッチ状態。
「お笑い」に真っ向から勝負する姿にすごい気合を感じ、
さらに追い打ちをかけたのが、全く予想だにしなかった吉村さんの登場でした。
先月のエンディングで「考えていることがある」と話していたのが、このことだったのか!と。


こういうラゴリでもピカルでもない場面で
又吉さんが吉村さんに声を掛けたということが、
それを目の当たりにできているということが
とても、とても…嬉しく思えて仕方がなかったのです。
わたしはきっと、ピースとノブコブという二組の存在があったからこそ、
ライブに行く幅もお笑いの好きも広がったところが大きくて、
コンビ以外でいえば、又吉さんと吉村さんが舞台で並んでいる姿が好きなので
その姿を久しぶりに見れて、しかもコントしているということに、
何とも言えない気持ちになりました。
だから、挽回しようとだろうが、
このままトークをしたいと駄々をこねる吉村さんに
もういっそこのままずっとトークして欲しいと心底思ってしまうのでした。


しかも吉村さんの「綾部とやれよ!」という言葉に対し、
「綾部とはコント作ってるんで」と又吉さんが返したことにも
「うわ〜…」となってしまいました。
そんな言葉を聞いたら、待っていていいんですよね。


今回も、どの人も活かしたキャラクターになっていて
村上さんの「グリだよ!」の振り切りぶりとか、
最近の村上さんのナチュラルなかっこつけ具合が飛びぬけていて、見ていて楽しいです。
五明さんのヤバそうな組長とか、
中村さんの言葉を発せずとも出る存在感とか、
吉村さんのアドリブ入れると言いつつ真面目にコントしちゃうとことか、
児玉さんの相変わらずの素晴らしい表情と動きと今回は腰巾着ぶりもあって、
にやにやと嬉しさが止まりませんでした。
児玉さんの又吉さん呼び方の三段活用(又吉さん→まったん→又吉)みたいなのも面白く。


開演直前、周りの皆さんがざわつきだしたので、
「???」と思ったら、向い側の席に綾野剛さんが。
開場する際に『SWITCH インタビュー達人達(綾野剛×又吉直樹)』(5月3日放送予定)
http://www4.nhk.or.jp/switch-int/x/2014-05-03/31/66074/ 
の撮影が入っているとのことで、それで観ていたのかな…と。
遠目から見ても、渋くてかっこよくて、でも雰囲気は柔らかそうで、
帰る際も、おじぎをして帰るという、素敵な方でした。
このライブの様子も流れるのでしょうか…


又吉さん、みなさま。人数多いので略ですいません。
素晴らしい時間をありがとうございます。
もう、25回目でもこんな時間を過ごせるなんて、幸せです。
感謝。
今年の実験は、毎回驚きやわくわくがいつも以上に止まらず
思いもしない方向から、笑いを作り出している姿を見ていて、
胸いっぱいになりながら、楽しんでいます。
新しい姿が見れそうな、何かが起こりそうな気がして仕方ありません。
今までだって、ここから何かに繋がっていく姿を何度も目にしてきました。
チケットも以前に比べれば取りやすくもありますし、
よければ、タイミングが合った際は、ぜひ劇場でその姿を目にして、感じて欲しいと思えるライブです。




最近、感想ばかり垂れ流してすいません。
調子に乗っているわけではないので、お許しを。
って、誰も気にしてませんね…失敬。
ありがとうございました。

*1:『鈴虫炒飯』でもご一緒している書道家の方