楽しいのが一番いいこと。

やしろさんと又吉さんのラジオ。
http://www.nhk.or.jp/tottori/hitorinoyoru/
ほんのちょっとメモ。




●いいようのない不安や焦りでいっぱいですという方の相談に対して
や「やっぱ僕、不安って大事だなとかってようやく思えるようになってきて。
  不安なこととか、ストレスを感じたこととか
  そういうのが結局エサになってると思うんで、僕らの、何事にも。
  楽しきゃ楽しいだけでいいんですけどね、生まれて死ぬまで。
  絶対そんなことないじゃないですか。
  ってことは、絶対的に不安とか、悲しいこととか、ストレスとかはあるんで。
  それがこういう形できたかとかって思うと、まぁま…これを乗り越えたり…
  どの道、これ飲みこまなきゃいけないんだし、あとは食べ方だと思うんです。」
又「やっぱりなんかでもまぁ…なんか…
  水、飲むにしても、喉沸いてるときの方がめっちゃうまかったりするじゃないですか。
  ずっと休み続いてる休みって、なんか休みでもなんでもないんですけど、
  たまにある休みって、すごい楽しかったり有意義やったりするから。
  そういう風に前向きにいろんな不安もストレスも」
や「不安とか嫌な時期とか、そういうのは次へのフリというかね、」
又「全部フリやと思うように…」
や「いいことへの。」
又「はい。」


●又吉さんがアラサーにおすすめの本。
太宰治『東京八景 苦難の或人に贈る』
又「ここに書いてる言葉がすごいなんか刺さるというか、なんでしょう…
  「青春への訣別けつべつの辞として、誰にも媚こびずに書きたかった。」
  とか覚悟が見えるというか…
  主に上京してからの色んなきつかったことが辛かったなとか振り返りながら書いてるんですけど
  太宰は、いろんな本読んでてもそうなんですけど、色んなこと恥ずかしがってる人なんです。
  そこに僕も共感する部分が多かったんですけど。
  色んなこと恥ずかしがり続けて、
  もうこれで終わりにしよう人生そのものをと書いた作品でも終れずに
  ずっとそういう人生が続いてきて…
  

  この小説の僕が一番、ささった言葉なんですけど
  「人間のプライドの究極の立脚点は、
   あれにも、これにも死ぬほど苦しんだ事があります、と言い切れる自覚ではないか。」
  すごい…自分が、ここにおったらあかんような場面に太宰がおってしまって、
  それまでやったら人に隠れたりしてしまってたんですけど、
  でもオレは、みんなに褒められるようなことやってないけど、
  色んなことに苦しんできたっていう自覚だけはあって、
  これがオレのプライドの立脚点なんやって言える強さみたいな。
  プライドを、自分を、立ち上がらせる源というか元になってるものなんですけど。
  

  それが二十代の頃とか十代の頃って、
  何かとてつもない誰にも負けへん武器を一個、身につけなあかんくて
  それと闘っていかなあかんと思ってたんですけど。
  結局、武器何も見つからへんくて素手で闘っていかなダメなんですけど
  結局やられまくって傷だらけになるんですけど…
  太宰の言葉を自分なりに解釈したら
  傷口見せて、オレこんな傷してるけど、まだ生きてて結構楽しいって言えるのが
  武器になってるみたいな…そんなこともできんねやって。
  32歳くらいの時やからこそ言えることなんじゃないかなと思って。
  僕にすごい今、刺さりまくってる本なので、ぜひ読んで頂けたらなと思って持ってきました。」
や「逆に下の世代の人とかね、なんか見つけようとして頑張った時に見つからなかったとしても、
  とにかく10年間もがいたことが、とんでみない武器になる。例え何も持てなくても。
  そりゃそうだね。オレにも刺さってるわ。」
又「それ気付くまで、ある程度の年齢を重ねないと。
  武器見つかってしまえばそれでいいと思いますし。是非読んで頂きたいですね。」


たくさんのメッセージに応えて
・楽しいのが一番いいことやと思います。
・自然に振る舞うってほんとにいいことですよね。
・まだまだ先はありますし…見つからなかったけど頑張ったってことがね、
 太宰さんの言葉だったりするんでしょうけど 
 もう一回自分のことを評価してあげるってことが、
 もう一回楽しい人生を歩むために踏ん張る支えになると思うんでね。
 年齢とか忘れてみましょう。


「これから始まる一週間もマイペースに頑張りましょう。」