宝物。

みよしさんに教えて頂き、有難く行くことができました。

このイベントの内容に関しましては、
みよしさんが素敵に且つ読みやすくまとめてくださっているので、お読みください。
(ってみなさん読まれてるとは思いますが、念のため…)
『昭和クッキー大演説』/「Black bird White bird TALK LIVE SHOW」
http://blog.livedoor.jp/scd_nom/archives/8381842.html


イベントが開催された場所である「Black bird White bird」は
1階はギャラリー、2階はカフェになっている、白くて素敵なお店です。
2階の窓の外見が少し蔵っぽくて、わくわくしました。
HP:http://blackbird-whitebird.com/
Twitterhttps://twitter.com/BlackbirdWhiteb
Facebookhttps://www.facebook.com/bbwb83





「大好きでした。」
なんて過去形にしてしまって、誰も触れることができないようにして、
鍵をかけて、大切に大切にしまっておきたくなるような時間と空間がそこにはありました。

チケットを引き換える際から手が震えだしてしまい、
京都まで来たのに何してんだと自分を奮い立たせるものの、
2階にあがってその距離感に頭がクラクラしながら開演を待ちました。
トークの後も、撮影をオッケーしてくださったり、サイン会(名前入り)と握手会を開いてくださったり、
こんなことがあっていいんだろうかというほど、
すべての時間が優しい気持ちで出来上がっていました。
あの会場を包み込む空気が、とても心地よかったです。

あの温かく柔らかい手に触れながら
「この人を好きで良かった…」と思っていました。
前の方にすごく丁寧にサインを書いている姿を見て「わぁ…」と思って、
自分の番になっても丁寧に書いてくれているというのに、
へらへらしてふらふらして、目も見れず、なんて失礼な態度なんだと反省する始末。
いつになったらその目を見て「ありがとうございます。」が伝えられるのだろうかと思ったら気が遠くなりました。
こんなブログを書いているというのも負い目に感じていたりもするという勝手さ。
今でも、自分の名前の入ったそのサインを見ては、色んな感情が渦巻くのですが、
やっぱりあの時のみんなで噛みしめた空気が詰まっているような気がして、
だから嬉しさが強くて、
あの本を開けば、いつまでもまた頑張れそうな気がしてきます。


山下さんとの会話も心地よいトーンで進んでいき、
しかし、その感じからは想像つかないような話をし始めたりで
楽しく聞いていたと思ったら、泣きそうになっていたりして必死に堪えたりと、
短い時間ではありましたが、その言葉ひとつひとつに耳を傾けました。
山下さんもとても物腰の柔らかい方で、
しかし本屋を立ち上げるだけあって、なかなか面白い方で
前日に「ガケ書房」に入れなかったことを悔やみました。



わたしは何故だか
「相方はコント師なんで。」
と言い切ったその言葉が妙に残ってしまっていて。
一体どこでその言葉を発したのかすら覚えていないという状況で
もはや言ったのか!?という疑問まで出てきましたが、言ったということにさせてください。
ポロっと出たその一言だからこそ、色んな思いが詰まってるような気がしてしまい、
綾部さんのことをそういう風に捉えているんだというのがなんか新鮮でもあり、
そうやって認めているというのが感じられたことが嬉しくもありました。


「自分は運がいい。ラッキーだ。」
と言っている姿をよく見ますが、
そういう風に向こうからやってきてくれたと捉えられる感覚が羨ましくて、
その考え方を持てるからこそ、誰に対しても先入観を持たずに接することが出来て、
他の人が気付けないその人の魅力を見つけられるのかなと思いました。
せきしろさんに見つけてもらったというのもあるのかなとも。
マイナスから捉えるんでなくて、面白がる・視点を変えて捉えるということ。
「面白がってみる」という視点の大きさを感じることもできました。
そういう人だからこそ、後半の質問や悩みに対する答えが
その場にいる誰もに刺さってきたのかなと。

死にたくなるほど苦しい夜には、
これは次に楽しいことがある時までのフリなのだと信じるようにしている。*1

ある女の子の悩みに答えた言葉の中に出てきたのですが、
以前ラジオでもこの話をしていたときに、すごく印象的だった言葉だったので、
その言葉を直に本人から聞けたというのはとても大きく
(あくまで、その女の子に向けた言葉ではありますが)
はち切れそうなその思いを、その思いに対する言葉を、聞いていて、
この人は深く優しい人なんだと改めて思って、胸がいっぱいになりました。
その彼女にも届いて欲しい本(声)がここにもあります。
『昭和クッキー大演説』/「人生が楽になる(かもしれない)4冊の本」
http://blog.livedoor.jp/scd_nom/archives/8407233.html



Black bird White birdさん・山下さん・又吉さん
あんな贅沢で満たされたしあわせな時間をありがとうございます。
みよしさん・一緒に行ってくれたお友だちにも心から感謝します。
そして、ご挨拶させて頂いたのにコミュニケーション不得意を露わにしてしまい
申し訳ありませんでした。





●おまけ:わたしがどうしよもないときに読む本を一冊だけ。
酒井若菜さんの『心がおぼつかない夜に』

この本は嘘みたいな程、綺麗事が詰まっています。
綺麗事なんか受け入れきれない時もあると思うけれども、
本当にどうしよもなくなってしまった時って、
それが綺麗事かどうかなんて関係なくて、
自分にとって欲しているものであれば、周りが綺麗事だって言おうと関係ない。
だから、この本の持つ力を「綺麗事だ」「偽善だ」と言いきってしまうには
あまりにも勿体なくて、寄り添ってくれる言葉でその気持ちを包み込んでくれます。
そう言ってもらいたい時がある。
そうだよねってわかってもらいたい時がある。
この本の言葉に助けられて、今があります。



明日はまた新しい一日です。
ごきげんよう

*1:『東京百景』九十九「昔のノート」より