見えた景色。

わぁ!こんなステキイベントがあるとは!!
http://bookandbeer.com/blog/event/20130922_matayoshi/
B&Bで行われたイベントの写真を、どこかで見かけたことがあるのですが、
ぎゅっ!としていて、かなり密度が濃厚そうでした。





『東京百景』読み進めています。
ビニールカバーの触り心地と馴染みが想像以上に良くて、
装丁も読めば読むほど味わいを増してくるので、
手元にあることが妙に嬉しくなっていました。
無駄に毎日持ち歩き、これ何の葉っぱなんだろう…
とかよく分からないことまで考えてしまうほどです。
唯一の不安点は、動かないはずの帯が何故か徐々に上がってきていることです。


ギュと締め付けられたり、声出して笑ったり、背中をそっと押されたり、
色んな感情に揺さぶられながら読んでいます。
そうは言っていないけれど、これは「叫び」じゃないかと受け取れるところもあり、
言葉や文章の力を改めて感じてしまうと同時に、
頁を進めていくと知り得ない又吉さんの姿を目にし、
やっぱり底知れない人だと思うばかりでした。
次にこの中にある街を訪れたなら、この思い出まで共有してしまうのでしょうか…


読んでいて、言葉が情景や空気となっていく中、
登場する皆さんを知っていたりすると、
話している言葉に音がついてくるのがまた楽しい。
「それ最高」とかイントネーションが勝手についてしまっていました。
ただ、白井さんが口にしたであろう言葉だけ音がつけられませんでした。
『カキフライ〜』もそうだったのですが、最後の頁を読み終わると、
揺さぶられた色んな感情がいつの間にか自分の中で居場所を見つけていて、
最後は、静かにたんたんと…余韻が沁みてくるのがなんとも言えません。


読んでからというもの、わたしは毎日、高速スキップする又吉さんを探しています。