声で伝わる。

この間の金田一を見ていたら初代が無性に懐かしくなり
レンタルしてきたところ、本を食べている子がいました。
ということで、本を食べちゃいたくらいだという人のラジオを久しぶりに聴きました。


ゲストは敬愛する古井由吉さん。
古井さんのお話の中からひっかかった言葉だけを羅列しただけなので、
よく分からないかもしれませんが…
・意味や音律がつながらないと
 読む人の心にひっかからないのではないかと思っている。
・今でも書くときは、言葉が出てくるのをじっと待つ。
 やがて流れ出す言葉を待つ。なので、毎日ゼロから始まってる。
・昔の文章は声に出して読めた。今の文章は難しい。
 新聞を抑揚をつけて読んでいたので、それが文体にも残っていた。
・ちょっとしたことで道は決まるもんです。


今回は古井さんが作家になるきっかけなどをお話されていました。
又吉さんが古本屋さんで何も知らなくとも
「この本好きかも」と直感でわかる時があるそう。
その感じが古井さんの本を手にした時にもあった。
曖昧で間違ってるかもしれませんが…
古井さんの本には、不安を単に言葉で表現するのではなく、
読んでいく中でそれが伝わってくるという話をしていました。
来週も引き続き古井さんがゲストです。
久しぶりに聴いたところ、又吉さんの嬉しそうな感じが伝わってきました。
声に張りがあるというか。大好きな人がゲストに来て下さるなんて、素敵。


わたしもこんな文章でもリズムを考えてはいるのですが、
どうしてもそれを優先しようとすると体言止めが多くなってしまいます。
読み直していると気になるので、そこを直そうとすると、リズムがおかしくなる。
難しいです。本を読まなくては。


そんな又吉さん。だけでなく、ピースのお二人。
二人別々の日ではありますがまたしても朗読劇をやるとか…
パルコで何年も続く、有名作です。
毎回、異なる組み合わせで読み継がれる物語。
『LOVE LETTERS』
組み合わせとして綾部さんのほうが観たかったりします…
以前、片桐さんの時に観に行ったのですが、
わたしとしたことがウトウトしてしまうという失態をおかした苦い思い出の舞台です。
テアトル銀座で朗読劇というのは、良くない…
と劇場の大きさのせいにする悪い人間になってしまいました。
今回はパルコ劇場。
少し敷居の高い感じもありますが、
紅い絨毯のひかれた大きさも程よい素敵な劇場です。
わたしにとっていろんな思い出があるパルコ劇場で
個々ではありますがピースを観れる日が来るとは、何だか感慨深いものです。