奇跡。


この人の言動のすべてを受け入れられるわけではありませんが、
創りだす物語はとても好きです。


今回は「奇跡」の物語。
わたしもこの「魔法」が起こした「奇跡」を目にしたことがあるような気がします。
ほんの数時間でも、一瞬でも。
それを思うと、余計にこの物語の持つテーマを感じてグッときます。
だから、きっとこの世の中に「奇跡」は確実に存在する。
そして「好き」という感情が持つ表と裏。
その原案は、とある方。そのお話はナタリーさんで。
今回、装丁は以前見た『情熱大陸』で生まれ変わったら装丁家になりたい
と思わされた名久井さんです。


結局わたしは西野の創るお話が好きなんですね。
絵本なので、分かりやすく、読みやすいと思います。
もしよければ、本屋さんでこの表紙を開いて1ページ目を読んでもらいたい。
今回もすっと心に沁み込んできました。
大好きなハッピーエンドで。
誰かとどこかで繋がっていることを感じられる。
それはとても素晴らしいことです。
あとがきまで含めて、そう思える絵本でした。
前の絵本も読んでからだと、ちょっと嬉しいことがあるかもしれません。


今日行われたサイン会は終始朗らかに進んでいました。
会見が終わると覆われていた敷居もすべて外して、
見えたその姿は黒いハットにサスペンダーをしたにしのでした。
待っていると聞いたことのある大きな声と笑い声が聞こえてきます。
聞こえてきた話し声によると、この人はきちんと繋がっているようでした。
やっぱり手汗をかきながらやってきた自分の番。
ごつごつした細い指でサインを書いて、にこにこ楽しそうに握手をしてくれました。
ありがとう、にしの。
これからも楽しみに待っています。