握手。

握手会の日がやって参りました。
昼くらいから緊張やらニヤニヤやらとどうしよもない状態で新宿へ向かいます。


会場の本屋さんに着くと、パネルで囲われた向こうに
カメラがたくさんあり取材をしているようでした。
おおまかな番号でパネルから少し離れたPepeの入り口辺りに集合。
その後、移動して番号順でくねくねと並び、開始を待ちます。
待つ間、無駄に又吉さんの身長などをシュミレーション。
今回こそは目を見ると決めたので、意気込んでおります。
そんなことをしながらも、脈がどんどん早くなっているのが
情けないほどに自分でも分かりました。


そうしているうちに、パネルの前のブロックに移動となります。
少し経つとスタッフの方がたぶん又吉さんに
「よろしくお願いします。」と挨拶をされており
続いて1番の方が呼ばれ、握手会スタート。
握手まであと少しということです…
握手をするにはバスケットに荷物を置いて手ぶらで向かうよう。
又吉さんと握手をし終わった方の笑顔を見て微笑ましくなりながらも
どんどん自分は又吉さんのいるところに近づいていきます。
心臓はバクバク、胃までバクバク。


数人前になり友人の後ろからチラリと覗くと…
いました又吉さん。
着物…ではなく青いシャツを着ています。
スタッフの方にムリヤリ流されるということはなく
一人一人、きちんと間をとって握手をしてくれています。


いざ自分の番となり又吉さんの前に進むと又吉さんから文庫を手渡し。
そして、握手。
両手で握手したくて、本を机に置いてしまいました。
すみません。


結果…
目を見ましたと言いたいところですが、握手してくれた手を見ていました。
とても温かい手でした。
ぬくぬくとした温もりのある手でした。
そして、上からふわりと
「有難うございます。」と優しい声がしました。
「有難うございます。」
とわたしも伝えたつもりですが伝わったかは不安です。


こんな雰囲気で長かったようで短い握手は終了。
案の定、又吉さんの手を見るという情けなさを十二分に発揮してきました。
だからと言ってどんな手だと聞かれても答えらないほどの記憶です。
ゴツゴツしていたような気もするのですが、どうでしょうか…
正直、顔すらほぼ…見れませんでした。
何しにいってるんだ、わたしよ。
友人によると、とても穏やかな表情だったとのことです。
わたしはあの温かい手と優しい声を大事に思い出箱にしまいます。
きっと幾度となく今日のことを思い出してしまうのだと思うのです。
又吉さん大切な時間を有難うございます。


そして…
もうひとつの素敵な出会いに感謝をこめて。


今日握手会に行かれた方の本には押されてる
又吉さんのサイン判子。
確かに整理券に本にイベント印あり?みたいなことが書かれていましたが
まさかサイン判子だとは…
何だかこういう気持ちが嬉しいです。


しばらくは又吉さんの言葉に心地よくひたるとします。