秋は切ないんだなぁ。


行って来ました。

暗転の中、又吉さん登場。そこですでに大きな拍手に包まれます。
スポットライトに一人佇む。
よく着ているレッド・ツェッペリンのTシャツ姿でした。


今回は実験的なライブになります。とのこと。
又吉さんが苦手なことをやっていこうというライブだそうです。


先生と呼ばれる方が影のナレーションを務めていて、
その人がお題を読み上げたり、又吉さんとお話したり。
基本、舞台上には又吉さんただひとり。


後ろの画面にお題が映し出されそれに答えていきます。
言葉だけじゃなく体や表情も使った大喜利といえば良いのでしょうか。


お題は…
「ブラジルからきたサッカーがうまい転校生」
「ド田舎の診療所の先生」
「中2の心をもった占い師」
「満員電車に乗った中2の心をもったサラリーマン」
「透明になったつもりだけど透明になっていなかった人」
「大きな声でふつうのことをいうバケモノ」ここのみ2つ答え
「事件のカギをにぎるホームレス」
「引退間際のサッカー選手」
「引退間際のサッカー選手の嫁」
「警察とすれちがう指名手配犯」
「小さな事を気にする銀行強盗」
「頼りになるパソコンマニア」
「今日デビューした幽霊」
「輩と思ったらいい奴」
「学園一のマドンナを好きな地味な3人組のひとり」
もっともっとたくさんあって間にトークを挟みつつも結構な数を答えていました。


間のトークを箇条書きに。
芥川龍之介の『河童』は面白い。
・優しい物語が好き。(お題の答えでもいい話が何個かありました)
・禿げてきたので髪の分け目を変えました。来月は逆側?
・又吉さんは体が硬い。何もしていない状態だと前屈しても手がつかない。
 そこで人間の体で一番柔らかいところを教えてあげましょう。
 人間というか又吉さんの一番柔らかいところは、足。
 足の甲を持って、腰にぴったりくっつけられる。
 それは、お姉さんが2人いるから又吉さんも女の子座りが出来るようになった。
・又吉さんには霊がついている。
 お客さん2人そして占い師さんにも言われ
 一カ月で3票も又吉さんには霊がついている票を獲得した。
 そのことに対して、舞台上でも霊にだいぶおちょくった言葉を投げていたそう。
 ある夜金縛りにあい、その時も怖くないぞとか色々言ってたら
 胸が余計苦しくなり、すみませんと謝ったら金縛りが解けた。
・又吉さんはものまねのレパートリーが少ない。
 たけしさんは結構みんな出来るのに、又吉さんは出来ない。
 試しに披露。似てません…
 先生もやってみる。似てます。
 又吉さん再チャレンジ。先ほどよりは似てたように思います。
・妖怪と言葉の成り立ちは似ている。
 曖昧なものに名前をつけて…と話していたのですが
 途中で解釈を話すことを辞めてしまいました…残念。
 このことを言語学の先生との対談で話したら、
 何を言ってるんだという顔をされてしまった。



ラスト又吉さんが『第2図書係補佐』の告知をしていると
急にどこからか女の人の叫び声が。
すると、舞台脇から拳銃をもった男性と人質の女性が登場。
この女性を助けたかったら海女さんのロボットダンスをしろと。
そんなん出来ひんしと言いつつ、取り敢えず海女さんからやってみる又吉さん。
サザエばかりをとる海女さん…からの「海女さんのロボットダンス」。
最後は、3人でロボットダンス。
途中ダンスを間違える又吉さん。
そのまま暗転。
又吉さんたちがはけた舞台上の画面には
「確かにあの夏
 海女さんのロボットダンスを
 僕は見た」
みたいな…みたいな…文章が映し出されていました。
明るくなって、お客さん拍手。


ある意味ストイックとでも言えるライブでした。
バケモノをやると又吉さんは『ハンサム男爵とバケモノ』の話し方になるようです。
最後があんな風に演出?されていて最後まで素敵だなぁと思ったり。
やはり又吉さんだけのライブとなると雰囲気がガラッと変わるように感じます。
ゆったりとした心地の良い空気が流れている時間でした。
でも、決して生ぬるいわけではなく。
数分の物語がたくさん見えてくるライブでした。
誰もいない舞台に拍手を送るという光景はいいな…


実験的なライブとのことで、今後また何か展開があることを願って。
又吉さん皆さまありがとうございました。


ということで、本日もありがとうございました。