家族。


観てきました。
あおいちゃんの可愛さでお芝居に集中できないんではないかという
無駄な邪念は始まるとなくなり、しっかりと堪能してきました。
当たり前ですね。
どれだけ可愛いのかと聞かれるならば、ものすっごく可愛いです。



ここから内容に触れます。



宮藤さんはやっぱりお子さんが出来てから書くものが
少し変わったような気がします。
今回も家族の物語で。
5年前、喧嘩をして出て行った娘が結婚相手を連れて戻ってくる。
そこから話は始まります。


昔堅気で職人気質。
全ての生活を仕事中心に過ごして来た父親のところに
娘が連れてきた男は正反対の仕事をしたことのない中年。


娘は娘で昔太っていた過去を引きずりながら今の自分を認めて欲しくて、
再婚した妻の連れ子の弟は、ひきこもり。
色々抱えた家族の家族の物語。



自分が勝手に敵か味方か分けてしまっているだけで、
本当はみんな敵でも味方でもない。


ずっとひきこもりだった弟が「気配じゃなきゃ俺は何なんだ。」
という問いに家族は「家族だ。」と答える。
何度かズキっとくる台詞があり、ラストも…


楽しく笑って観ているだけではないそんな作品。


宮藤さんが作演だと役者の松尾さんを堪能できることが何より嬉しい。
あの人の台詞回しや動きや表情は、やっぱりあの人しかできない。
だから、目を離せない。


あおいちゃんもすんなりあの世界に馴染んでいる。
ほんでもって、可愛いという素晴らしさ。
ひゃあ。


田辺さんは、何度か宮藤さんの舞台で見ましたが、
いい意味でとても弾けた素敵な役者さんです。


あの子は、大人の新人の方なんですね。
これからまた舞台で見れるかな。


暗転すると文字が光るカッコいいセット。
音楽は向井さんなんですね。そうかぁあの感じそうだよなぁ…
舞台が始まる…あの音楽が大きくなっていく感じが堪らない。


もっとあの家族と家族になりたい人たちを観ていたかった。
もう一回観たい。


「家族」は「家族」でしかない。
パンフにもあったけど、笑って笑って暮らしていこう。
濃縮した時間をありがとうございました。