さよなら。

※ネタバレ書いてないつもりですが、含まれる可能性もあります。ご了承ください。

2002年2月1日(金)晴れ
今『トリック2』が放送中なんだけど
なぜ私は『トリック』をリアルタイムでみていなかったのか…。
後悔しています。
そして、レンタルに走っています。


以前の手書きの日記に書かれていた文章。
『トリック』という作品を見逃していたことを後悔し、
それ以来、必死に当たり前に何度も見るようになっていました。
それから、14年。
「本当に最後です!」とのことで、勇んで映画館へ行ってきました。


前回の映画のラストは「またあるのかな?…」と思えたのですが、
今回は「終わった」と思いました。
これでまたやるって言われれば、あいよ!と言いますが、
でも、ちゃんと「終わった」と思える作品でした。
木更津キャッツアイ』の時も映画館でばいばいできましたが、
今回も映画館でさよならできました。


上田と山田の関係性は、この映画でも変わらず進みますが、
だからこそ、
あのラストに、涙が止まらず。
やぁもう、そうくるのか…とぞわぞわしはじめて、
あれは、今まで見てくれてた人への愛だと受け取りました。
もしかしたら、分からない人には分からないと思うんです。
でも、分かる人が見れば、胸にこみ上げるものがあって、
堪らないものになっていました。
未来を感じるものでした。
頭からドラマを見なおすというのがありだと思います。


コンプレックスを抱えた登場人物たち、
小ネタも見逃せない画面の中の情報の多さといった部分も目立ちますが、
犯人が明かされた結果起きてしまう悲しみとか
そこで生まれる山田の葛藤もきちんと描かれていて、
そのバランスが絶妙だったのかなと思います。
全てが明かされたことがいいわけではなくて、
それなりのものをみんな背負うという。


わたしはまた、このシリーズを見直すんだろうな。
『トリック』に心から感謝。