ずっといっしょ。

※ネタバレ含まれます。
どうしても観て欲しいとも言えないけれど、観なくてもいいとも言えません。
観るのなら、それなりの気持ちで観て欲しい。そんな映画でした。

観終っても、何かのスイッチさえあればまた泣いてしまいそうな…
どうすることもできない感情が渦巻いていました。
席を立つこともできず、茫然。
感動で泣いている部分もありましたが
話が進むにつれ、観ていて辛かったです。しんどかった。
何回も観たいと思うより、このたった一度がわたしにとって、大きいものでした。


あまりにも素晴らしいみなさんの演技を見ていたら
決して起きたことが間違っていたと思うことも出来ず
だからといって、それが本当に正しかったのかもわからず。
事実を元につくられた作品だと知って、より迫るものがありました。


この作品には愛情がたくさん詰まっていて、
無償の愛というのはこんなにも強く悲しいものなのかと思いました。
何かを求めるわけではなく、愛で包み続けることの大変さ、
偉大さを目の当たりにしました。
それが救いでもあり、ひとりで背負うためにはあまりにも大切で大きすぎる
気持ちでもあったということ。
二人が親子以外の何物にも見えなかった。
何年もかけて出来上がった関係だからこその目をしていました。
そのくらい素晴らしい演技でした。


だからこそ、映画の終盤の二人のくちづけの写真に
胸をぎゅっと締め付けられました。


きっといつか…このどうすることもできなかった想いを
誰かのために自分のために必要とできる時がくる。
そう思える作品でした。