魔法をつくる。

グッド・コマーシャル』を観てきました。
もともと舞台だったものが小説になり、再び舞台に。
結局、小説を読んでから観に行きました。


後半にかけ、たたみかけるように物語は進み、
点と点が次々と繋がっていく気持ちの良さ。
やってる自分たちが一番楽しそうな演者と
その人たちからふっと出てくる真っ直ぐな台詞と。


舞台上の皆さんとお客さんの気持ちが
同じ方向を向いて上昇していった舞台でした。


コメディはお客さんの笑い声が加わって初めて完成する

という事を三谷さんが話しているのを聞いたことがあります。
大きな笑い声と拍手が自然と起こった時、この言葉を思い出しました。
だから、この言葉は本当なんだろうなと。
だから、出来れば劇場で観て欲しいものがあるということ。



昨日改めて読んでいて、
この小説がどんな風に舞台になるのか…
誰がどの役をやるのか…
筋書きが分かっている作品をどう観れるものかと頭を巡らせていました。
今日そんな考えはどこかしらにとんでいき、
目の前で巻き起こる出来事を楽しんでいる間に過ぎ去った2時間。
「舞台」としての醍醐味を感じる素敵な作品になっていました。
ナイスなやつらありがとう。



小説には小説ならではの面白さがあります。
もちろん小説だけでも面白いので、よろしければ是非。
わたしは「あとがき」もとても好きです。
素敵な“グッドコマーシャル”でした。