センス オブ ユーモア。

どうしてもこの目で生で観たかったんです。
大好きな人が大好きな人の書いた台詞を話して演じているところを。
たとえそれがトークライブの日であろうとも。


わたしが舞台を観たいと思った大きなきっかけが三谷さんでした。
そして、その後何も分からぬままどうでしょう小祭に連れて行かれ、
大泉さんの面白さにどっぷりつかることになります。


だから、大泉さんが三谷さんの書いた台詞を話して演じているところを
どうしても観たかったんです。


それでは、内容に触れます。


三谷さんには珍しくラブストーリー。
漱石がロンドンに留学していた頃、
下宿先のお手伝いをしていた女性と恋におちます。
そこで起こるたくさんの笑いに溢れたファンタジーな物語。



三谷さんの作品を舞台で観るのは何だか物凄く久しぶりです。


わたしは少人数のお芝居が好きなのですが、
そうか5人しか出てこなかったんだと思いました。
5人しか役者さんはいないのですが、浅野さんは11役をこなします。
器用といいますか…これも物語の中では意味があるんです。
野村さんは、とても所作が綺麗な方です。
演技も上品といいますか、台詞ひとつひとつを丁寧に言葉にし、美しい。
深津さんは、もう…凄いです。
深津絵里というものを感じさせず、ベッジとして舞台上に存在していました。
そして、分かっていますが…かっわいいです。
今回は役柄も相まって可愛さ倍増です。
宛て書なので、大泉さんはいい意味で大泉さんです。
あのキャラクターを存分に活かしつつ、いい人だけでは終わりません。
関係ないのですが、大泉さんはスタイルがいいですね。
浦井さんは、ミュージカルに出演されている方だけあって歌が上手い。
伸び伸び演じられているような気がしました。


外国という設定すら逆手に取り、
「H」を発音できないから日本語もすべてハ行が母音のみになっていたり、
そうかと思うばかり。


ベッジが夢の話をするシーンが何度か登場します。
夢も見た人が創りあげたひとつの物語なんですよね。
何気なく見ているものも、その人の物語。


やわらかい時間をありがとうございました。
いっぱい笑って、物語を楽しみました。



コミュニケーションに悩み…
自分が持っている才能に気付けず…
でも誰かに出会うことで、景色は変わるかもしれない。


舞台だけに限らず作品を見たり読んだりしていると、
色んな台詞を覚えておきたいと思い何度か反復するのですが、
お芝居を観ていると集中して忘れてしまいます…
そんな中、残った台詞を。


大事なことこそ言わなければ伝わらないと思うのです。