相思相愛。

浅草花月でなかなか逢えなくなった二人のトークを拝見。



開場中。
緞帳が下りた舞台上に文庫本を顔に乗せた番長が横になっている。
そこへ女学生がやってきて、ミニコント開始。
トークライブは〜じまるよ〜♪」と言って去る。


このOPで何かしたかったらしい又吉さん。
下北のバーで2時間近くその話をした。
二人で打ち合わせをする時は、大体お洒落なカフェかバー。
決して、本社ではやりません。そりゃおしゃれランキング2位と7位ですから。


本日も洋服がかぶっている。
ジャケットにチェックのズボン、ボーダーの靴下。


バーでいつも又吉さんは、ジン・バックを頼む。
甘めと辛めがあるらしく、
それを店員さんに聞かれると食い気味に村上さんが「甘口で」と言ってくれる。
30近い男が「甘口で」というのは恥ずかしいらしい。
だから、初めから辛いのはスーパー・ジン・バックとかにして
聞かないで済むようにしてほしい。

しかし、締めで頼む飲み物は、またもや甘いカフェオレ。
甘いのがお好きなんですね。


同い年だけど4年先輩にあたる又吉さん。
しかし、深夜4時くらいになるとタメ口になる村上さん。
タメ口で話してくれてもよいのだけど、
村上さんが先輩から色々言われていまいそうだと。


又吉さんは、同期でも年が上の人には敬語。ラフコンの二人には今も敬語。
芸人になる前に、年上の人には敬語というルールがあったからそこは譲れない。
綾部さんは、相方だから今はタメ口になった。



村上さんはこのライブが終わった後の袖で、
「俺のこと尊敬してるな」と又吉さんに言わせてみせる。
そのくらい又吉さんのことが好きだと。



けど、今日はしずるファンはもどかしいですねぇと又吉さん。
この前のライブには池田さんがでていて、
やっと村上さん出てきたと思ったら横にこんなんがいて…
と本日も気にしすぎ全開です。

そのせいか前のライブとこのライブ、
両方見られている方が結構いらっしゃいました。


●出逢い。
二人が出会ったのは、もう6年くらい前?有明での仕事があった時。
階段でネタ合わせをしていると、下から「おい」と聞こえた。
返事をすると「何時から?」と聞かれ、
「○時からです。」と丁寧に答えた又吉さん。
実はその相手が池田さん。
全くしずるのことを知らなかった又吉さんは
スタッフさんかなぁと思い丁寧に答えたとか。
その後、「江崎と間違えました。すみません。」としずる二人で謝りにきた。


●サッカー
又吉さんも村上さんもサッカーをやっていた。
又吉さんのフットサルチーム「鴉」は
メンバーのだれかが反対したら入れないという掟がある。
ニコントの延長戦でゆったり感の中村さんが入れなかったりした。
しかし、村上さんだけはその掟をやぶって又吉さんの独断で入れた。


初めて、サッカーをした日。
野球でいうキャッチボールをしていた二人。
又「どんな作家が好きなん?」
村「村上春樹です。」
自分も好きな作家の名前だったので、テンションがあがる又吉さん。
学生時代、背番号が14番だった二人。
理由を聞くとキャプテン翼の三杉純が好きだから。


しかし、ここら辺から又吉さんのテンションが下がり始める。
村上さんの名前はご存知の通り「村上純」。
「村上」春樹。三杉「純」。
村上は自分が好きなだけちゃうんかと思い始めてしまった。


又吉栄喜さんという作家さんが居て、
又吉さんも好きなのだが、好きな作家と聞かれても絶対その名前は出さない。


そのころから、
又吉さんがMCのライブとかに出た方がいいと言って出してくれた。
そこから色んな先輩とも繋がりができて、色んなライブに出れるようになった。


ピースの単独に出た村上さんをロシモンの中須さんが見て、
あのできる子どこの役者だ?と聞いた。


村上さん曰く「今の僕がいるのは又吉直樹のお陰だ。」


●右顔と左顔。
顔半分で顔が違ってきた又吉さん。
以前は両目ともくっきり二重だったのに、いまや右側が一重になりつつある。


村上さんによると、人の顔をいうのは、
左側が本人の核となる部分、右側が人と接する部分。
又吉さんは普段から気を遣って周りを気にしすぎているから
右側だけおじいちゃんになってきた。


●むかしは…
小学校のころは違った。
村上さんは太っていて、5分話すなと言われるくらい元気。
先生からも純と呼ばれていた。


又吉さんは番長クラスの扱いをされていた。
普段、話したり触れたりしない女子から
「又吉君が恐くて学校に行けません」と言われたりしていた。
しかし、実際の自分はそうじゃないと気づき三年生くらいからは、
ムリしてそんなキャラを演じていた。
中学に行く時2割は□中、8割はΔ中と分かれた。
うまいこと2割側にもぐりこんだ又吉さんはキャラを本来の自分に近づける。


自分を客観視して、その状況に笑ってしまう又吉さん。
私たち見ている人とは違う理由で笑っていることもあるようです。


NSC入学の写真。丸刈りで目がばっきばきの又吉さん。
先輩たちから「眼力くん」と呼ばれるほど。
それが嫌で鏡を見て、半目の練習をしていた。


体型も筋トレしていたのでがっちりしていた。
165?くらいの身長で、65キロくらい体重があった。
そのため、筋トレもやめて10キロくらい落とした。
その姿を見たお姉さん?お母さん?が
「昔のあんたには戻れないのかねぇ」と哀しがった。


●先見の目
又吉さんは先見の目がある。
しずるにしろジューシーズフルポン、パンサー…
可愛がっている後輩はみんな売れて行く。


そこである時、気づいてしまった。
自分は女子高生と感覚が一緒なんではないか。お姉ちゃんも二人いるし…
又吉さんがお姉ちゃんのことを「おねぇ」と呼ぶのが何かいい。
それを聞いた村上さんは
「又吉さんはフィルターが細かすぎて、
気づかなくていいことまで気づいてしまうんですよ。」と。


又吉さんは、後輩の顔を見ただけで売れるとかが分かるらしい。
だから、NSCの入り口に立たせてもらえればこの子は売れるとか分かる。


そして、そういう皆と今仕事が一緒にできることが嬉しい。
今、現場でしずるやフルポンノブコブ…と一緒になれる。
だから、自分はラッキーだと。
そういう場で仕事できると気持ち的に違うようです。


こないだもピースとしずるは楽屋が隣だった。
スタイリストさんと村上さんがいる楽屋にやってきた又吉さん。
いつも知らない誰かがいると帰ってしまうのにその日はずっと楽屋にいた。
それくらい、村上さんと一緒になるのが嬉しかった。


又吉さんは、自分はすごい村上さんを応援していると。
テレビの前でいいともの川柳で
なんで村上のが一位じゃないんやと怒ったりしている。
一方の村上さん。
ことわざで又吉さんが一位にならなくても、怒ったりはしないそうです。



KOCの前の日にも飲んだ。
そういう日の前だからこそ、普通でいたかった村上さん。

そして、KOC終わりにも飲んだ。
いつも急に寝てしまう村上さん。
そういう時が多いらしく、又吉さんは相方の池田さんに電話して
翌日のスケジュールを確認したりしている。


●本来の姿。
お笑い芸人の雑誌を見て村上さんを尊敬する又吉さん。
完璧にポーズをこなす。
自分はそれが全くできない。
そういうポーズを要求された又吉さんを見て
しずるの二人が「又吉さんできるのかなぁ」とニヤニヤしたりしている。


村上さんの本当の姿は、おっちょこちょいのムードメーカー。
もしくは、スネ夫
しかし、テレビでは別の顔。
本来の姿を分かっている人は、村上さんをいじる。又吉さんや藤井さんとか。
しかし、テレビでは、しゅっとしてかっこいいことをいうキャラに
なってしまっているため、そのままいっている。
パブリックイメージを変えるのは難しいらしい。


●売れたんです。
今やっと仲のいい芸人さんは?と聞かれ、
テレビでも「ピースの又吉さんです。」と胸をはって言えることが嬉しい。

以前どうやら仲のいい芸人を聞かれ又吉と言っているらしいと知った又吉さんは、
「俺のことなんて名前出しても分からんから、気にせず他の人を挙げて欲しい」
と村上さんに言ったところ「そんなことやってますよ。」とあっさり。
昔は、よしもとの雑誌とかでしか言えなかった。


「又吉さん売れたんですよ。」と言っても謙虚で受け入れない又吉さん。
売れたんですよね。
どれだけピースをテレビで見れるようになったと思っているんですか。




★村上発案コーナー「『カキフライが無いなら来なかった』があるから来た。」
ここで出てきた椅子にオドオドする又吉さん。
椅子の真ん中に、暗い時に光るシールが貼ってあった。
それを見て、暗転の時とか位置を把握するらしい。
そのシールを見なれているはずなのに、
何故かそのシールをホイップクリームだと思い、
ズボンにクリーム付いたらどうしようと思ってオドオドしてしまった。
気にしすぎですよ。


せきしろさんと又吉さんの自由律俳句を集めた著書
『カキフライが無いなら来なかった』
から村上さんが気に入った又吉さんの句を紹介。
タイトルにもなっているこの句は、又吉さんが初めて作った句。
せきしろさんと又吉さん合計で469句入ってて
一人約230句の中から、絞り切れず40句まで絞った。
ちょっとだけ挙げておきます。*1



村上さんが「いじり弱」というジャンルに認定。
◆269頁の句
続いて「いじり強」というジャンルに認定。
◆189頁 左から2つ目


◆177頁 左から2つ目の句
読みながら本人も気づいたらしいのですが、又吉さんもそうだと言ってました。
村上さんのことだそうです。
おっちょこちょいのムードメーカーは皆こうなるらしいです。
◆257頁 右から2つ目の句
リアルなものにやっぱり魅かれる。
ソファに座っているおばぁちゃんの方がリアル。
◆235頁の句
実際は、保育所の時に又吉さん自身が先生に
「ハンドしてしまったんですけど」と言ったことがあるらしい。
どんな保育園児…
その時、わざとじゃなかったらハンドにならないと言われ
そのことを中学生くらいまで信じていた。
◆231頁 一番左の句
女の人目線になったり、この本にはほんと色んな共感できる句が載っている。


この本の第二弾がうまくいけば今年中に出版されるそうです。
句も倍近く入っているそうなので興味のある方は是非。


又吉さんのキレた話をするとお客さんがひいてしまう。
でも、又吉さんは理不尽なことでは怒らない。正義感も強い人。
よく又吉さんが自分は男だから〜みたいなことを言っている時があって、
頼りになるんだろうなぁと私は勝手に思ったりしてしまいます。
来年は、その話をしても笑ってもらえるようになりたい。
この日も、結構みなさん笑っていました。


また二人で遊びたいなぁと。
KOCの時に飲んだのが久しぶりだったとか。
以前は「まとい部」というものを作っていた。
又吉、W村上、児玉というメンバー。
高円寺の古着屋で又吉さんがいいと思った服をみつけ、
一番似合う人がそれを買うとかをやっていて懐かしいなぁと。
これを機にまた遊びましょう。


二人でだらだら話すだけになってしまったけど、
これでよければ又やりたいのでアンケートに書いて頂ければと。
そのアンケート。間違いなのかわざとなのか。
「ライブの感想」
「又吉へ一言」
「又吉へ一言」
又吉さんに二言になって村上さんに一言もなしでしたが…


最後は、二人で「ありがとうございました。」
そして、村上さんお得意!?の顎の下に手をおいてニコっと笑うポーズを
二人でやって終了。


相思相愛の二人で楽しいばかり。
私は面白かったですが、
村上さんは又吉さんの話ばっかりしてくれたのですが、大丈夫でしょうか…
お互い、すごい好きなのが伝わってきて見ていて微笑ましかったです。
見ているこちらも嬉しいというか。
分かったことは、村上さんはすごい又吉さんが好きです。


よくそう言っているのを聞くのですが、
自分のことをラッキーだと言える又吉さんが素敵です。


本日もはちゃめちゃな文章の中、ここまで読んで頂き有難うございました。


追記)◆マークのところで、句をそのまま載せていたのですが、
それではいけないんではないかと載っている頁に変えました。
失礼を致しましたどんな句か気になる方は、本をご覧になって頂ければと思います。

*1:◆全て『カキフライが無いなら来なかった』より